浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1055話

仏道修行の中に『和顔施』という顔の施しがございます。いつも和やかな顔、やさしい顔のことで、ほほえみの施しでございます。
私の所属している寺院には布袋様が祀られていて、毎朝、掃除の時に布袋様の顔を拝見すると、その日1日が晴れやかにスタートします。それというのは、布袋様があのニコやかな笑顔で笑いかけてくださるので、こちらも自然と笑顔になれるのです。
笑顔というのは誠に不思議な力がございます。人が笑っているのを見るだけでも、心が和やかになり、好感がもて、自然と引き寄せられるものであります。もちろん自分が笑う事にも大変な功徳がございます。脳化学の世界では、笑う事は脳にとって非常に良い影響があると実証されています。笑うことにより、ストレスが軽減され、気分も晴れやかになり、脳が活性化されてポジティブ思考が生まれると報告されています。
でも常にそんなに笑う事などないという人もいるかもしれません。そこで不可思議なのが、脳というのは、心から笑わなくても作り笑いでも効果があるということです。それというのも脳はダマすことができるそうなのです。自分がおもしろくない時でも「口角を上げて作り笑いをする」そうすると、脳は笑っていると錯覚するということです。
その事を知って以来、私も気分が落ち目の時でも常に笑顔を実践しているのですが、これが効果的面でございます。どのようなものかといいますと、いろいろな物事が肯定的に考えられるようになり、自分自身の気分も良くなり、それはまるで、お念仏を唱えさせて頂いている時の安らかな気持ちに通じるものがございます。
ぜひ、これからも、この笑顔の習慣を継続して、これを広めていきたいと思います。