浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1071話

このたびの東日本を襲いました大震災で被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。
地震から一日一日たちますと、全国、また世界中からの暖かい支援の声が届けられ苦しみ、不安の中にあってもいくらか心も温かくなります。皆で支えあい、助け合いしてこの困難な復興の道を乗り切っていきたいと願います。しかし、そうした中にあっても各現場は混乱であります。デマはとびほうだい、盗難はおこる、愚痴のいいあい、資源物資がとどかぬ思いからの不満不平などが多く、また、被災地から離れたところでは物資の買占めなどもあり、人間のどこまでも身勝手な側面もやはり各所で噴出したようであります。我慢を強いられながらも、それには限界がありますし、何を信じてよいのかわからないと苦しい思いでいらっしゃる方も多いのではないかと思います。
そんな時は南無阿弥陀仏と阿弥陀様のお名前、お念仏をお称え下さい。お念仏をお称えしてまいりますと、たとえ苦しい状況にあっても、阿弥陀さまが正しい道を歩めるよう導いて下さいますし、常に念仏する者をお守り下さいます。突然、大切な方を失って、途方にくれている方もおられましょう。大丈夫ですよ。阿弥陀さまは常に寄り添い一緒にいてくれます。そして、ついにいざという時には、必ず極楽浄土という苦しみのないところへおつれ下さいます。法然上人も八百年も前から、阿弥陀さまを信じて念仏を称えるのですぞと、ただそれだけを説きつづけられたのです。改めて信仰の扉を開き、信仰を深めることです。どうぞこんな時だからこそ、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と声に出す毎日とさせていただきましょう。