浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1130話

お電話いただきありがとうございます。 年の暮れには、菩提寺にお墓参りに行かれますね。本堂のご本尊様にも忘れずにお参りしてください。

さて仏様の佛という字を思い浮かべてください。右側は、縦線と横線が重なり合っていますね。この縦線と横線は何を表しているのでしょう。
縦線はご先祖様や仏様、お父さんやお母さん、家族や多くの友人を表しています。
そして横線は、そこに絡みついている私自身です。

つまり「人間は多くの人や物に絡みついているからこそ立っていられる。」という事をこの文字が表しているのです。
私は、決して一人では立っていられません。あなたもそうです。
悩んだときには、家族や友人に心を開いてみましょう。必ず救いの手立てがあると私は信じています。
「人こそ仏」という言葉があります。人には生まれたときから仏様が宿っているのです。 人と人との絡みつき、人と仏との絡みつき、勇気を出して心をひらいてみましょう。

しかしそれは、簡単なことではありませんね。そんな時は、まず佛という漢字を書いてください。
そしてあなたも、ほかの誰かにとって仏様になりうる事を忘れないでください。

次回は12月21日にお話が変わります。