浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1153話

高座組 西光寺 三浦康志

 

10月に入り、体育の日を中心として運動会が各地で行われる時期になりました。近年第二月曜日が体育の日になっておりますが、この体育の日は『スポーツに親しみ、健康な心身を培う』ことを趣旨としているそうです。
  スポーツと言うかわかりませんが、最近健康のためにウォーキングがはやっており、私の寺の近くでも朝夕と歩いている方がたくさんいらっしゃいます。やはり体を動かすということが健康の秘訣だと思います。心身とは精神と身体、こころとからだのことです。例えば年配の方がこころに不安を感じることのなかに病気への不安があります。そして病気への不安の先には死の不安があるのだと思います。 死んだらどうなってしまうのか。 行き先がわからないというのは不安で仕方がありません。しかし阿弥陀様は南無阿弥陀仏と唱えれば、必ずお迎えに来て西方極楽浄土へ連れて行くと約束してくださっております。 なんてありがたいことでしょう。また、極楽浄土の大変すばらしい様子が『阿弥陀経』という経典の中にも説かれております。 行ってみたいものです。 いや、お念仏を唱えれば必ず行けるのです。 これで死の不安が無くなりましたよね。 死後に行く場所もわかりましたし、あとはその時を迎えるまでの間、いつその時が来るのかわかりませんので、健康なこころで人と接し、この人間界でたくさんの善行を積んでいただければと思います。
 10月になり気候もよくなりましたので、健康のために適度な運動をしていただき、また極楽浄土に往生するためのお念仏を引き続きお唱えいただきまして、健康なこころとからだを培っていただければと思います。

 

次回は10月の中頃にお話が変わります。