浄土宗神奈川教区テレホン法話 第874話

 皆様こんにちは、十一月に入り、寒い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
 私共の寺でも、例年通りの十夜法要を行う為の準備に追われております。
 さて皆様、何か人にお願いをなさる、して頂いたその時に『宜しくお願いします』『ありがとうございます』などとおっしゃられると思います。
 南無阿弥陀仏・・お念仏とはこれと同じで私共がお念仏をお称えすれば、阿弥陀如来が寄り添って、離れる事無く、あまねく世界を照らして、その御光が届かない処が無い、たとえば人が百千人、大勢いらっしゃいましたら、その一人の名前を呼べば必ず一人が答えて、そこに居る全員の名前を呼べば全員がこれに答えます。
 このようにお念仏は必ず阿弥陀如来に届きますよ、届かない事は無いですよと、お約束下さってます。
 まるで、一つの部屋で沢山のローソクに灯りを点した時のように、その灯火は灯火を互いに照らして、その光があたり一面に輝き渡るように、お念仏の声は、阿弥陀様をお呼びして、そのお心と一つになり、離れることが無い。
 なんて素敵な事でしょうか。
 毎日を一生懸命に生きている、この命。
 終わった時には逢いたい人に阿弥陀如来の西方極楽浄土で必ず逢える。
 そこに行くための唯一の方法がお念仏なのです。
 どうぞ、優しい気持ちで、大切な人を思い、お念仏を、ますます共々にお称えしていきましょう。

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