浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1006話

京浜組 大徳寺 加藤 光成

明るい生の誕生・私たち人間は、樹木の股から生まれてきたのではなく父と母の欲望だけでもなく、父と母の愛情で生まれてきた偶然の縁であります。皆さんもごぞんじのように私達日本人は、御先祖様を大切にお祭りいたします。それは両親を大切にすることと同じ行為であるようにもっと言えば両親の愛情に感謝の意図を込めのるのと一緒でございます。だから御先祖を大切にする行為は、両親を大切にする行為となんら変わりは、ございません。身近に居る両親に感謝出来ない人間は、自分を偶然生まれて来た事も大切にせず素敵な幸せを判ろうとしない子供のような未熟な分別つかない物である。人は皆、健康で五体満足だけでなく心も成長させなければいつまでたっても同じ事のくりかえしである。せっかくこの世に生まれてきたなら御先祖様の存在が自分の心の余裕、気持ちのあんじんであり守ってもらえるものでもあります。自分が生まれてきたのは御先祖様がいたからこそ、だから御先祖様を大切に思いお祭りするのです。何度も言うとうり御先祖様がいなくては私達の存在も無く、まったくもって自分の存在価値も無くなってしまいます、そんなことはございません。この世に生を受けた事自体が偶然の縁だけでなく与えられた使命と思いこの生を意味の在る物に替えて下さいこの世の中に無駄はございません私達が御先祖様に捨てられる事もございませんそれは親子が親子でなくなることが無い用に人間が人間でなく動物(畜生)でない用に自己で考える能力を兼ね備える動物には無いのが人間なのである、だからこの能力を使っていつまでも明るい生の誕生を考え生き抜いていただきたいと思います。次回は、7月11日にお話が変わります。