浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1014話

港北組 専称寺 夏見 直貴

 昨日から秋のお彼岸になりました。暑さもあともう少しです。
皆様も多分お墓参りに行かれることと思いますが、お墓参りを一つとってみても、
元気にお墓参りに行ける方、体調を崩して行きたくても行けない方も、おられることと思います。
誰もが、元気に行かれたら、なによりです。
先日、ご主人を亡くされた方からお手紙を頂きました。
その手紙には、亡くなられたご主人に対する感謝の気持ちでいっぱいであり、なかなか立ち直れない自分の心境がつづってありました。
手紙にはお墓参りをすることが、今の自分の日課になっていることや、自分の体が動ける間は、この先もお墓参りを続けていく気持ちが、書かれていました。お話を聞くことぐらいしか出来ませんが、心配するとともに。心中の苦しさを心からお察しするばかりです。
その方の日課になっているお墓参りですが、いつもきれいなお花、お線香、水を持っておみえになります。長い時には、1時間近く、墓前で話していられる姿を目にします。
人それぞれの思いや気持ちがあり、お墓参りにみえられると思います。その向き合う姿は一人一人違いがあります。しかし、違いはあってもお墓参りをするその気持ちが大事なことであると思います。
冒頭に申し上げた様に、お墓参りに行きたくても行けない事情がある方もいらっしゃることを思えば、行けること自体が仏様、ご先祖に感謝をして、仏様、亡くなられた方と、手を合わせる気持ちで秋のお彼岸、お墓参りに行かれていただきたく思います。
お墓に向かうその姿勢に亡き人も喜んでおられると存じます。
次回は10月1日にお話しが変わります。