浄土宗神奈川教区テレホン法話 第882話
ある本にこんなことが書かれてありました。
あなたのそばに、こんな人はいませんか?
何に対しても消極的な人……。
「おいしい物あるから食べようよ!」
「食べません!」
「東北の秋を楽しみに行こうよ!」
「行きたくありません」
「音楽会のチケットが有るけど…」
「つまらない、音楽嫌い!」
何を言ってもNO、NO、NO…。
これでは、発展も、展開も、打開も、それこそ、何にもNOじゃありませんか。万事がダメ、そこでおしまい。
さて、そこで人生五段活用。
そう、学校で国語の時間に教わった、あれこれ…。
やらない、やります、やる、やるとき、やれば、やれ、なんて、五段活用、上一段とか下一段とか習いましたね。あれです。
では人生五段活用ではどうなるか。
やらない、やります、やる、やるとき、やれば、やろう。この「やろう」がどれほどあなたの人生を発展させることか、難問を解決することになるか…。一段の「やらない」で止まってしまっては、すべてそこでおしまいです。
身近にやらないで泊まってしまっている人がいたら、この人生五段活用をぜひ教えてあげてください。
ご法事の時などに「ご一緒にお十念をおとなえしましょう」とお願いしてもなかなか大きな声でおとなえできる人は、いません。でもこの簡単な、誰でも出来る修行でさえも実践しなければ、何もなりません。
ただ口に南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と唱えさえすれば、それは称名正行という立派な正定の業であり、法然上人のみ教えであります。
今月二十五日は法然上人のご命日であり、毎月鎌倉の大本山光明寺に於かれましても信者の方々と一緒にお念仏する行事があります。どうぞご参加されてはいかがでしょうか。