愛しい母上の 涙と思え
蝶々が飛び回ったら 受け取れよ
南無阿弥陀仏は 弥陀仏
四十八流れの念仏は 親の供養となる
この四十八の数字は、特に浄土宗では意味があります。浄土三部経の無量寿経において阿弥陀仏が、「四十八願」の誓いを表しているからです。そのときはまだ菩薩であった如来さまは、48の誓いを守らなければ仏にはならない、と記しているのです。
袋中上人の故郷は、福島県いわき市です。そこにはエイサーの元とも言える「じゃんがら念仏踊り」と言われる、鉦と太鼓の音を激しく合わせて踊る念仏があります。
沖縄に来てからの踊り念仏は、雄大な舞いと力強いリズム、統制のとれた美しい動作など、独特なかたちで現在にいたり、花開いているのです。
今月はインド・中国・沖縄と、旅先で出会ったお念仏のお話をさせていただきました。
来年は法然上人800年大遠忌です。どうぞ皆さま、ますます念仏をお唱えいたしましょう。
次回は10月1日にお話が変わります。