本日も浄土宗神奈川教区テレホン法話にお電話いただきましてありがとうございます。
まだまだ残暑が続いておりますが、何かと暑いと外に出るにも億劫になりますね。とりわけ、仕事で外に出られるサラリーマンの方々においては、仕事の後の一杯を楽しみにして、日々仕事を頑張られる方も多いかと存じます。仕事の後の楽しいひと時を過ごし、格別の時間を味わうのも良いものですね。
しかし、どんなに楽しい時間を過ごそうが、飲み過ぎには注意したいもの。飲み過ぎて困ることも様々にあるかと思いますが、特に注意したいものは健康面。職場等での健康診断で、診断結果を目にする機会もあるかと思いますが、気になる結果ならば、いろいろ考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズもありますが、言葉通りになってしまうことは実に悩ましいものです。
実際に健康をとるのか。それとも楽しい時間をとるのか。正反対の選択です。皆様はどちらを選択するでしょうか。
人間は欲深いものです。自分にとってプラスな面は考えるが、マイナスな面に関しては目を背くことも有り得る。迷いの心が生じ、ちょっとくらいは大丈夫であろうと考えての行動から、後々後悔してしまうこともあると思います。意志が強ければどれだけよいだろうか。自らの行動を振り返り反省することも多々あることでしょう。
仏教では迷いの心である「煩悩」を滅せよと説かれますが、法然上人は自らも煩悩を滅することのできない凡夫と言われております。悩み多き人間が「南無阿弥陀仏」と唱えること。それは日常生活に悩みながらも平穏な心と、謙虚な姿勢の大切さを示したものではないでしょうか。
次回は9月11日にお話がかわります。