浄土宗神奈川教区テレホン法話 第785話
第1回目のお話は、第1に、やさしい眼差しを施し、第2に、ニコニコ顔・
喜びのお顔を施す。と言うお話を致しました。今日は第3・第4をお話しいた
しましょう。
第3に、言葉を施すという事です。やさしい言葉を施す。やさしい言葉とは
何か、まず「ハイッ」と言う返辞をあげたいと思います。「ハイッと言う返辞の
しかたひとつで、そのお人がわかる」とおっしゃる方がおられますね。ハイッ・
ハイッと二度繰り返すと何か調子が良いように思われますが、返事は一回「ハ
イッ」と気持ちを込めておっしゃって下さい。そして「ありがとう」「すみませ
ん」と言う言葉。なんでもないようですが、これはなかなか言いにくい言葉で
すね。どんな場合にでも「ありがとう」と感謝し、「すみません」とあやまって
出ようと思えばなかなか容易ではありませんね。このように、平素・やさしい
言葉を施すには、人に感謝する心、人の身になって考えるお心を持たなくては
成りませんね。そうそれには平素「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」とお念仏
をお唱えする事です。
第4に身体を施すという事です。「ありがとう」「すみません」と口先ばかり
でいうのは、簡単ですが、それを態度で示すと言う事です。行動する事です。
私がその位の事をやってあげるのでなく、せめてその位の事は、私くしにさせ
て下さい。させて頂くという気持をお持ちになり、実行することが身体を施す
と言う事です。その為には「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」とお念仏をお唱えする事です。