浄土宗神奈川教区テレホン法話 第786話
今回まで、お話して来ましたことは、やさしい眼差しを施しましょう。ニコ
ニコ、喜びのお顔を施しましょう。やさしい言葉を施しましょう。そしてその
位の事は、私くしにさせて頂くと言う、身体を施しましょう。その為には、「南
無阿弥陀仏」とお念仏をお唱えしましょう。と言うお話でしたね。
今回 第5に心を施しましょう。心を施すとは、どんな事を施すのか。やさし
い心を施す事です。では、何がやさしい心か?それは相手の立場に立って、 相手の身になってみる事です。相手の立場で考えるという、思いやりの愛
が心を施すと言う事なのです。
その為には、平素「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」とお念仏をお唱え致し
ましょう。さあこの五つの布施。施しを実行してみましょう。お一人、十人、
千人、一万人のお方が、いや皆様が、行えば、世の中の争い事は少なくなり、
平和に、充実した幸せな日々が過ごせる事が出来るのです。その為には平素、「南
無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」とお念仏をお唱えいたしましょう。阿弥陀様の大
慈大悲のお心を頂けるのです。
この人生に生まれてきたのも、お父さん、お母さんの力だけではない、もと
より、この私の力だけではなく天地宇宙すべてのお蔭、お蔭が知らず知らずに
加わって私くしが、この人生に生れさせて頂いたのであり、天地宇宙すべての
お蔭、お蔭を意識すると、せざるとにかかわらず、加わって生かされているの
でございます。生きている私くしがあるのではなく、生かされている私くしが、
あるのです。頭のてっぺんから、足め爪先にいたるまで、これお蔭の結晶、お蔭のかたまりなのです。感謝するお気持ち、思いやり、やさしい心、そのお心皆
「南無 阿弥陀仏」なのです。