浄土宗神奈川教区テレホン法話 第827話
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
梅雨時や、夏の熱帯夜というものは、ムシムシと暑く、夜、床についてもなかなか寝付けない夜もあるかとおもいます。
暑い夜にかぎらずとも、旅先で枕がかわったときや、ねる前においしいお茶を頂く機会があったときもそうです。
私自身は、とても心配なことがあるときや、あくる日に研修などがあり、早起きをしなければいけないときなど、早く寝ようと思えば思うほどますます目がさえていき、気がつけばおもてが白々と明るくなってきてしまった、という経験が何度かあります。
ところが、寝よう寝ようともがいていても寝付けずに、こうなったらいっそこのまま起きていようかと考えをかえたり、眠れぬことにまかせてジッとしていると、不思議なことにスーッと眠ってしまうことがあります。
皆さんもご経験がおありではないでしょうか。
このようなことは、南無阿弥陀仏のお念仏にもあてはまる気がいたします。
自らの力でお悟りをひらこうとどんなに努力し、必死にもがこうとも、罪悪生死の凡夫であるわれわれは、ついつい目先の誘惑に負け、怠惰になってしまいがちです。
しかしながら、阿弥陀様はどんな人でも平等に救いとってくださいます。心から阿弥陀様におまかせして申すお念仏こそ本当のお念仏なのです。
我々にはすべてをおまかせできる仏様、阿弥陀様がおられます。
本当に嬉しく、ありがたいことです。