浄土宗神奈川教区テレホン法話 第875話
地元の会合なり、新たにお檀家様となられた方と話をしていますと、度々でますのが「おしょうさん、うちの仏壇やお寺の仏像なに如来でしたっけ?」という言葉で、毎度お答えしても、まだ施主なり親が仏壇を見てくれている方ですと、同じ質問を繰り返され、どうしたらと思っておりましたが、ある話をするようになってから、一度で憶えて下さるようになりました、その話をさせていただきます。
「見返り阿弥陀像」をご存知でしょうか?
CMでも使われていた珍しい仏像です。
首を左下に捻って、後ろを振り返っていられます。
この仏像はいわゆる因縁話がございますが、実際は、「諸仏の中に、弥陀に帰したてまつるは、三念五念に至るまで、自ら来迎し給う故なり」とあるように、少ない回数でも念仏をお称えした者が臨終を迎えました時。
阿弥陀様ご自身がお迎えに来て下さって、還る道すがらちゃんと着いて来ているか確かめているお姿なのです。
私共も不案内な方を招く時には、お迎えにあがって、家まで連れて来ましたら、間違いはございませんよね?
そのように私達を西方極楽浄土に導いて下さる阿弥陀様。
そこに行くただ一つの方法のお念仏。
しっかりとお称えしてまいりましょう。