浄土宗神奈川教区テレホン法話 第876話
皆様、こんにちは、私は先日まで数日間の修行に行かせていただきました。
僧侶の資格をいただきまして、数年ぶりの本格的な行で、頭を剃りあげ、一切の連絡手段を絶ち、朝と言えぬ時間からの、お念仏三昧。さすがに身体に堪えましたが、また、有り難い時間を過ごさせて頂けたと。深く感謝いたしております。
僧侶としての毎日を過ごさせていただいて以来、久しぶりの厳粛な中での行でありまして、じっくり腰を落ち着け、多くの事を考えさせていただく縁ともなりました。
その行中、何より感銘を受けましたのが、浄土宗の2代にあたる聖光上人・3代にあたる良忠上人が、それこそ心血を注いで、後の世、つまり私達の為に、法然上人のみ教えが間違ったり、歪曲して伝わらないようにと、これこそが法然上人の正しいみ教えですぞと出来うる限りの想いを込めた書物を書き残してくださり、今この私に正しく伝わっている歴史があるという事に改めて心が震える想いがいたしました。
今、この世においてお念仏以外救いの道はないという思い、自らの気持ちを素直にテレホン法話にのせて、皆様にお話しさせていただける有り難さも尊い事と受け取らせて頂いております。
法然上人が生涯掛けてお伝えしたのは、ただ一向に念仏すると言うことです。それを皆様に正確にお伝えしていく僧侶の一人として、今回の数日間の行がより一層の努力、精進を堅く心に決めさせて頂く良縁となりました。深く感謝いたします。
皆様とお声を合わせ、大きな声でお念仏をお称えしていける喜び、正確にお伝えできる自信などが間違いなく備わったと思います。益々お念仏の生活にまい進してまいりたいと思っております。ともども、お念仏に精進してまいりましょう。