浄土宗神奈川教区テレホン法話 第669話
小学生の子供達とお話をすることが有ります。話を聞いていると、それぞれにみんな夢や希望をもっているのがよくわかります。大人と違って、その発想に変な制限がありませんから、聞いていてこちらが、はっとさせられるような素晴らしいことを言ったり、また現実に近い可愛い夢を持っていたりして楽しいですね。
ある子供は、ハワイに行って鯖麗な海で遊び、素敵なホテルに泊まりたいとか、お城の様な大きなお家に住んで、広い自分の部屋を持ち、玩具がいっぱい有って、ファミリーコンピュウター一のソフトも山ほど有り、どんなゲームもできるようになりたいとか、自分の環境に関係する夢などを話したりします。
浄土三部経と言うお経があります。このお経の中に私達が夢に観るような世界が書いて有ります。
この国には7重の石垣、7重の玉の飾り物、7重の並木がいたるところにめぐらされていてそれらは、金、銀、キャッツアイ、水晶の4種類の宝石からできています。また、金、銀、キャッツアイ、水晶、赤真珠、馬璃、境珀の7種類の宝石でできた池があり、池の中には金の砂が敷きっめられています。その池の4方には4つの宝石で出来た階段が有ります。さらに7種類の宝石で出来た樹木が生えています。上をみれば、常に空から美しい音楽が流れ、大地は黄金色です。夜に3回、昼に3回、花で出来た雨が降り注ぎます。
白鳥や孔雀、そのほか珍しい鳥たちが一日に6回集まって各々美しい調べをさえずります。心地よい風が吹くと、宝石の並木や飾り物が心地よい音を奏でます。
この国には、誰でも行けるわけでは有りません。どうすれぱ行けるのでしょうか。その答えは簡単です。阿弥陀如来を信じれば誰でも平等に行けるのです。
お仏壇に手を合わせるとき、お寺さんにお参りに言ったとき、南無阿弥陀仏と称えてみましょう。あなたは、将来極楽へ行くことが保証されたのです。