浄土宗神奈川教区テレホン法話 第835話
10月といいますと、「体育の日」がございます。国民の間に広くスポーツについての理解と関心を深めるとともに、スポーツする意欲を高める日。ということで、昭和39年の東京オリンピックの開会式に因み、10月10日に制定されました。現在は十月の第二月曜日にかわりました。
今年は、アテネオリンピックが開催され、前回のシドニーの時同様、月日の流れの早さを身に染みる今日であります。
「不景気」「不景気」といわれ、戦争やらテロやら哀しいニュースばかりの中で、オリンピックの日本勢の活躍は一際喜ばしいものでありましたし、観ているこちらも心が湧く感じが致しました。
では、私達は何故スポーツをするのか、私達が成長していく過程で大切なことが三つあります。『知育』『徳育』『体育』の三つです。『知育』とは、この私達の住む世界において、物事の判断を見極め、正しい見識を磨くこと。『徳育』とは、物事を的確に判断し、人道的な徳を育むこと。そして『体育』が、健康な身体を育むことです。
今日の「体育の日」とは、スポーツを通して自分の身体のこと、健康のことを考える日なのであります。
身体が健康であれば、健全な精神を育むことが出来ます。そして健全な精神を育めばこそ、心も整って参りまして、正しい道を進んでいくことができるのです。お念仏という行の実践も、出来るようになってきます。
浄土宗をお開き下さいました。法然上人も、心も身体も整えよとおっしゃっております。
どうぞお念仏を支えとし、健康な心と身体で、毎日の生活をお送りいただきたいものです。