浄土宗神奈川教区テレホン法話 第868話
9月になりました。暦の上では秋ですがまだまだ蒸し暑い日が続いております。
暑い日が続くとどうしても注意が散漫になり、思いがけない事故にあってしまったりもいたします。
先日、お参りにこられたお年寄りが、「住職、最近私も足腰が悪くなってしまって、この通りまったくで、情けないな。そろそろお迎えかな。」とおっしゃっておりました。
「まだ、お迎えは早いでしょう。」と私が言うと、「住職、『3つの「あ」』ってごぞんじですか?」「最近私はこれをおそわって実行いているんですよ。」と教えてくださいました。
『3つの「あ」』とは、「あわてず」「あせらず」「あきらめる」なんだそうです。
思いもかけない出来事に出会った時「あわてず」、立ち止まって心のゆとりを持って「あせらず」、無理をしないで「あきらめる」ということです。
最近は本当に何をするにも時間に追われてあわただしい世の中です。時間に余裕を持ってゆとりを持った生活をもっと心掛けるべきだと思います。時にはあきらめることだってあってもよろしいのではないのでしょうか。
心にちょっとゆとりがなくなったなと思う時、「南無阿弥陀仏」とお称えしてみてください。
いかがですか。「南無阿弥陀仏・・・」。
なんかちょっと落ち着いたみたいでしょう。
心を落ち着かせて今少し考え深く行動してみてはいかがですか。
阿弥陀様は私達を見守っていてくださいます。