浄土宗神奈川教区テレホン法話 第869話
お彼岸が近づいてまいりました。家族でお墓参りをと考えている方もいらっしゃるでしょう。
ところで、皆様は毎日お念仏をお称えしておられますか?
私には4歳になる娘がおります、最近ではどこで覚えてきたのか、いろいろな言葉を口にします。おいおいと思うような言葉や行動も多くなってまいりました。
気がつくと、ふだん親の私達が使っている言葉遣いや仕ぐさで、「ちょっとまてよ!」と考えさせられる事もいっぱいあります。
親をはじめ、いろいろな方々のことをよく観察しているのですね。
先日、ふと気がつくと娘は輪ゴムを親指にかけて手を合わせて「ナムナム」と言っていました。
「捨てたものではないな!」と我ながらに自負してしまいました。
核家族化が進み、おじいちゃん、おばあちゃんと、暮らすことの少なくなった今日、
おじいちゃん、おばあちゃんはお孫さんの見ている前で「南無阿弥陀仏」と手を合わせていらっしゃいますか?
おとうさん、おかあさん、忙しい、忙しいといって子供たちが見ている前でお仏壇に向かって手を合わすことを忘れていませんか?
まずは形からでも良いのです。
是非、子供たちの前で手を合わせてみてください。
そして、「おかげさま」という気持ちをもって阿弥陀様、ご先祖様、天地の恵みに感謝し、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」とお称えしてみてください。
子供たちは大人をみています。
きっと、家族そろって、明るく、正しく、和やかな生活がおくれるでしょう。
お墓参りの時だけではなく、普段から手を合わせ「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」とお称えする習慣を身につけたいものです。