浄土宗神奈川教区テレホン法話 第888話
前回、前々回とお話をしてまいりました私担当のテレホン法話の締めくくりに、昨日テレビで放映されたワンガリ・マータイ ケニア副環境大臣のお話を取り上げたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、「もったいない」の日本語をもって世界にその活動を広げ、ノーベル平和賞まで受賞されたアフリカの女性です。
その話を聞いていて、私は今、「もったいない」ことをしていないだろうか、と思いました。
私たちの生活はどんどん便利になり、娯楽も多種多様あります。
なんでも手に入りますし、欲求も満たす事が出来ます。
しかしそれらに夢中になって、お念仏行がおろそかになっていたら「もったいない」と私たちが頂いている所の法然上人のおしえは、800年もの長きにわたって「ただ一向に念仏すべし」のおことばにより受け継がれてきました。
今、お念仏を申さねば「もったいない」。
彼女はお話の中で、この運動の芽がでて小さな種ができてきた。
また、今の私たちがすべきことは、ひとりひとりができることに最善を尽くす事。
すばらしいことではありませんか。
私たちもお念仏の種をもっとたくさん増やし育てて、みんなにさしあげませんか。
大きな大輪となったとき、その花は必ず人々を幸せにしてくれます。
そしてまたそのお念仏の種が広がり幸せの大きな輪が出来ていきます。
でなければ自分もみんなも「もったいない」。